生物基礎:酸素解離曲線

<ポイント>
・ヘモグロビン(Hb)には酸素を運ぶはたらきがある
・ヘモグロビンは酸素と結合して、酸素ヘモグロビン(HbO2になる
・「酸素分圧と酸素ヘモグロビン(HbO2)」の割合を表したグラフを酸素解離曲線という

(1)ヘモグロビン
赤血球に含まれるヘモグロビン(Hb)は、鉄を含む色素タンパク質(ヘム)をもっています。
そのため、肺やえらなどの酸素の濃度が高いところでは、「酸素と結合」して酸素ヘモグロビン(HbO2になります。

反対に、からだの各組織などの酸素の少ないところでは、「酸素を放出」してヘモグロビンに戻ります。

このはたらきを利用して、全身に酸素を運んでいます。

(2)気体の分圧
空気などの混合気体中に含まれる「単一気体の占める圧力」を分圧といいます。
分圧の単位は「mmHg」を使います。

酸素分圧は「肺胞で最も高くなり」、からだの末端となる組織中では低くなっています。
二酸化炭素分圧は、酸素分圧と逆で「組織で高く」なっています。

(3)酸素解離曲線
「酸素分圧と酸素ヘモグロビン(HbO2)」の割合を表したグラフを酸素解離曲線といいます。

酸素解離曲線は、ふつう「2本のS字型の曲線」で描かれています。
(二酸化炭素分圧が異なる2つのグラフ)

<まとめ>
・ヘモグロビン(Hb)には酸素を運ぶはたらきがある
・ヘモグロビンは酸素と結合して、酸素ヘモグロビン(HbO2になる
・「酸素分圧と酸素ヘモグロビン(HbO2)」の割合を表したグラフを酸素解離曲線という

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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