生物基礎:ヒトの心臓のつくり

<ポイント>
・ヒトの心臓は、丈夫な筋肉でできていて、「にぎりこぶし」くらいの大きさ
・心臓には「右心房・左心房・右心室・左心室」の4つの部屋がある
・心臓の心房・心室が交互に伸び縮みをして、血液を循環させるポンプのはたらきをしている
(1)心臓のつくり
ヒトの心臓は、丈夫な筋肉でできていて、「にぎりこぶし」くらいの大きさをしています。
ふつう、左の胸にあって、ヒトの最も大切な器官のひとつです。

心臓には「右心房・左心房・右心室・左心室」の4つの部屋があります。
(ふつうイラストでは、正面から見たものが使われているため、左右が逆になっているので注意)
心臓のつくり
・右心房
 大静脈とつながっていて、全身をめぐった血液が入ってくる
・右心室
 肺動脈につながっていて、肺へ送られる血液が入ってくる
(最も二酸化炭素を多く含んだ血液)
・左心房
 肺静脈につながっていて、肺から戻ってきた血液が入ってくる
(最も酸素を多く含んだ血液)
・左心室
 大動脈につながっていて、全身へ送られる血液が入ってくる
(全身に血液を送り出すため、最も厚い筋肉でつくられている)

また、心臓の各部屋の出口には「弁」がついていて、「血液が逆流しないように」できています。

(2)心臓のはたらき
心臓の心房・心室が交互に伸び縮みをして、血液を循環させるポンプのはたらきをしています。
規則正しい収縮を絶えず繰り返していて、この運動を拍動といいます。
その回数は(ふつう)毎分60〜80回になり、1分間に約5Lの血液を送り出しています。

<補足>
ヒトの心臓は「2心房2心室」からできています。

ヒトと同じ脊椎動物でも、種類によって心臓のつくりは異なります。

・魚類:1心房1心室
・両生類:2心房1心室
・爬虫類:2心房1心室(心室内に壁があるが不完全なもの)
・鳥類・ほ乳類:2心房2心室

心室が1つしかないと、二酸化炭素を多く含む血液と酸素を多く含む血液が混ざりあうため、二酸化炭素と酸素の効率が良くないです。
2心房2心室があるヒト(ほ乳類)の心臓は、その点において優れていると言えますね。

<まとめ>
・ヒトの心臓は、丈夫な筋肉でできていて、「にぎりこぶし」くらいの大きさ
・心臓には「右心房・左心房・右心室・左心室」の4つの部屋がある
・心臓の心房・心室が交互に伸び縮みをして、血液を循環させるポンプのはたらきをしている

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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