生物基礎:顕微鏡の使い方

<ポイント>
〔拡大倍率〕=〔接眼レンズの倍率〕×〔対物レンズの倍率〕
接眼レンズ→対物レンズの順に取り付ける
対物レンズをプレパラートから遠ざけながら、ピントを合わせる
顕微鏡の各部の名称
(1)(光学)顕微鏡
顕微鏡は、反射鏡から届く光を使うため「薄くて光を通すもの」を観察できます。
拡大できる倍率は、ふつう40〜600倍程度です。
〔拡大倍率〕=〔接眼レンズの倍率〕×〔対物レンズの倍率〕

顕微鏡を設置する場所は、明るく、平らな場所にします。
ただし、直射日光の当たる場所は目を痛める危険があるため避けます。

(2)顕微鏡の使い方

① 顕微鏡を明るく平らな場所に置く
 (直射日光の当たる場所はさける)

② 接眼レンズ→対物レンズの順に取り付ける
 (鏡筒にほこりが入るのを防ぐため)

③ 反射鏡・しぼりを調節して、プレパラートを設置する
 (視野全体が明るくなるように調節する)

④ 横から見ながら、対物レンズとプレパラートをできる限り近づける

⑤ 対物レンズをプレパラートから遠ざけながら、ピントを合わせる
 (④⑤の手順は、近づけながらピントを合わせると「対物レンズとプレパラートが接触する危険」があるため)

なお、はじめに使うレンズは低倍率のものを使います。
低倍率のものの方が「明るく、視野が広くなる」からです。
そのあと、必要に応じて高倍率のものに変えていきます。

<補足>
顕微鏡で観察するとき、その観察物の像を見ています。
細かく言うと、「対物レンズが実像をつくり、それを接眼レンズで拡大した虚像」として見ています。
「実像は上下左右が逆さまにでき、虚像は上下左右がそのままにできる」ので、結果として上下左右が逆さまのものを見ていることになります。

そのため、プレパラートを動かして観察物の位置を変えたいときは、「移動させたい方向と逆方向に」動かす必要があります。

<まとめ>
〔拡大倍率〕=〔接眼レンズの倍率〕×〔対物レンズの倍率〕
接眼レンズ→対物レンズの順に取り付ける
対物レンズをプレパラートから遠ざけながら、ピントを合わせる

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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