・最も多くの割合を占めるのは水(H2O)で、約70%程度を占める
・タンパク質は多くの割合(約15%程度)を占めていて、その種類は最も多い
・核酸にはDNAとRNAがある
細胞は、さまざまな化学物質からつくられています。
構成する割合が多い順に、
「水→タンパク質→核酸→炭水化物→脂質→その他」
となっています。
(1)水(H2O)
生物を構成している物質の中で、最も多くの割合を占めるのが水(H2O)で、約70%程度を占めています。
水はいろいろな物質を溶かすことができるため、物質を運搬したり、化学反応する場所としてはたらきます。
また、水は「比熱が大きい」ため、(急激な)「体温の変化を防ぐ」役割もあります。
(2)タンパク質
タンパク質は「C(炭素)、H(水素)、O(酸素)、N(窒素)、S(硫黄)」からつくられる有機物です。
「生物を構成する有機物の中で最も割合が多く(約15%程度)」なっていて、その種類も最も多くなっています。
タンパク質はアミノ酸が鎖状にたくさんつながった化合物で、そのつながり方によって様々な機能をもつことができます。
酵素やホルモン、抗体などのはたらきをすることができますし、髪の毛や爪などの「からだの構造」をつくることもできます。
(3)核酸
核酸は「C(炭素)、H(水素)、O(酸素)、N(窒素)、P(リン)」からつくられています。
塩基・糖・リン酸からつくられるヌクレオチドが鎖状に多数つながってできています。
核酸にはDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)があります。
DNAは二重らせん構造をしていて、その塩基配列が遺伝情報となっています。
(4)炭水化物
炭水化物は「C(炭素)、H(水素)、O(酸素)」からつくられています。
炭水化物には、グルコースなどの単糖類や、単糖類が結合してできた多糖類(デンプンやセルロースなど)があります。
グルコース・デンプンはエネルギー源となっていて、生きていく上で必要不可欠な物質です。
(セルロースは細胞壁の主成分)
上記以外の細胞を構成する物質として、脂質について補足します。
脂質は「脂肪やリン脂質などの、水に溶けない性質」をもつ物質です。
脂肪酸とグリセリンからできる「脂肪はエネルギー源」となり、リン脂質は「細胞膜の主成分」になっています。
・最も多くの割合を占めるのは水(H2O)で、約70%程度を占める
・タンパク質は多くの割合(約15%程度)を占めていて、その種類は最も多い
・核酸にはDNAとRNAがある
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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