今回は疑問詞を使った疑問文の直接話法から間接話法への書き換えについて説明していきます。
 
直接話法 とは、人が話した発言内容をそのまま伝えるものです。発言内容は 引用符（” “） で囲みます。さらにその発言内容の部分の時制は、発言のときの時制そのまま にします。
間接話法 とは、ある人の発言内容を英文を書いた［話した］人の立場から捉えたものです。発言内容は that節 で主に表します（that は省略できる）。発言内容であるthat節内の時制は、時制の一致 が起きます。
 
［直接話法］
He said to me, “Where are you from?”
「『どちらのご出身ですか』と彼は私に言った」
［間接話法］
He asked me where I was from.
「私がどこの出身かを彼は私に尋ねた」
 
上の2つの例文を使って、直接話法から間接話法の書き換えを詳しくみていきましょう。
 
① 動詞を適切なものにする
直接話法で say to 人, “疑問詞 〜” は、間接話法では ask 人 + 疑問詞 S V 〜 にします。
He said to me, “Where 〜 ?”
→ He asked me where 〜 .
 
② 間接話法の疑問詞節内で時制の一致を行う
間接話法では、疑問詞節内で 時制の一致 が起こるので、 ask 人 + 疑問詞 S 過去形 〜 になります。
He said to me, “Where are you 〜 ?”
→ He asked me where I was 〜 .
 
③ 間接話法の疑問詞節内の代名詞を変える
間接話法では、英文を書いた［話した］人の立場で 疑問詞節内の代名詞を表す必要があります。よって上の例文では、直接話法で表されている “Where are you from?” の you は 「私」のことであるので、間接話法では I を使います。
He said to me, “Where are you 〜 ?”
→ He asked me where I was 〜 .
 
④ 間接話法では 間接疑問文 を用いる
直接話法で使われている “Where + 疑問文の語順” 〜 ? は、間接話法では Where + S V 〜 と 間接疑問文 を用います。
He said to me, “Where are you 〜 ?”
→ He asked me where I was 〜 .

＜その他の例文＞
She said to me, “What did you buy?”
「彼女は私に『何を買ったの』と言った」
 
She asked me what I had bought.
「彼女は私に何を買ったのか尋ねた」

＜補足＞
過去形 said に続く直接話法で 過去形 が使われていたら、間接話法にする場合は had done と 過去完了形 にします。
 
She said to me, “What did you buy?”
「彼女は私に『何を買ったの』と言った」
 
She asked me what I had bought.
「彼女は私に何を買ったのか尋ねた」

＜まとめ＞
・間接話法ではaskを使う
・間接話法では時制の一致が起こる
・間接話法では代名詞を変える