高校英文法:接続詞 as

<例文>
As time goes by, his memory seems to get worse.
「時が経つにつれて、彼の記憶力は悪くなっていくようだ」

<ポイント>
・as は前置詞・接続詞・副詞の使い方がある
・接続詞の as は主に5つの意味がある

as は① 前置詞、② 接続詞、③ 副詞 と3つの使い方があります。その中で、今回は接続詞の as について説明していきます。as には 「〜つれて」「〜ように」「〜とき」「〜ので」「〜けど」 と主に5つの意味があるので注意しましょう。
 
< 「〜つれて」を意味する as >
as は 「〜つれて」比例 を意味します。
 
As time goes by, his memory seems to get worse.
時が経つにつれて、彼の記憶力は悪くなっていくようだ」
 
比例を表す as は 比較級「になる」を意味する動詞変化を表す動詞 と一緒に使われることが多いです。
上の例文であれば、worse という比較級get「になる」 が使われていることにも注意しましょう。
 
< 「〜ように」を意味する as >
as は 「〜ように」様態 を意味します。
 
Fill in these papers as I did.
私がしたようにこの書類に記入しなさい」
 
様態を表す as は 同じ動詞が繰り返し使われたり as の後ろに代動詞の do・does・didが使われたり することが多いです。
上の例文であれば、as の後ろに 代動詞の did が使われていることにも注意しましょう。
 
また、様態の as は 名詞 + as S + V 〜 と as S + V 〜 が名詞を修飾する場合があります。その場合は、「〜ような」 と訳します。
 
The English language as it is spoken in America is easy to listen to.
アメリカで話されている英語は、聞き取りやすい」
 
上の例文では as it is spoken in America が The English language を修飾しています。「アメリカで話されているような英語 → アメリカで話されている英語」と訳します。
 
< 「〜とき」「〜する間に」を意味する as >
as は 「〜とき」「〜する間に」 を意味します。
 
As she was a child, she lived in this town.
彼女が子どものときに、この町に住んでいた」
 
時を表す as は whenwhile と似たような意味を持っています。
 
< 「〜ので」を意味する as >
as は 「〜ので」理由 を意味します。
 
As the traffic was heavy, he was almost late for class.
道路が混んでいたので、彼は授業に遅刻しかけた」
 
理由を表す as は becausesince と似たような意味を持っています。ただし、理由を意味する as は 旧情報の理由 に対して主に使われます。それに対して because は 新情報の理由 に対して主に使われるので、理由と as と because は全く同じように言い換えられるわけではありません。
 
< 「〜けど」を意味する as >
as は 「〜けど」譲歩 を意味します。
 
Rich as he is, he is not happy.
彼はお金持ちだが、幸せではない」
 
譲歩を表す as は 形容詞・名詞・副詞 as S + V 〜 という語順になります。
上の例文では、Rich as he is と 形容詞 as S + V 〜 となっています。
 
また、名詞 as S + V 〜 という語順になる場合は、名詞には冠詞がつきません
( ○ ) student as he is
( × ) a student as he is
<その他の例文>
As we climb higher, the air becomes thinner.
「高くに登るにつれて、空気が薄くなる」
 
Do as you are told to do.
「言われたようにやりなさい」
<補足>
英文で as が出てきたら、前置詞の as なのか 接続詞の as なのかを判断する必要があります。違いは以下の通りです。
 
① as + 名詞前置詞の as
② as + S + V 〜接続詞の as
 
He treats me as a child.
「彼は私を子供として扱う」
 
上の例文では as a child と as + 名詞 になっているので、前置詞の as と判断できます。前置詞の as は「〜として」 と訳します。
<まとめ>
・as は前置詞・接続詞・副詞の使い方がある
・接続詞の as は主に5つの意味がある
・前置詞の as は「〜として」と訳す

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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