物理基礎:落下運動(練習問題)

<ポイント>
・問題文から、「落下」「投げ上げ」の条件をしっかり読み取る
・〔自由落下〕落下距離 y = (1/2)gt2
・〔鉛直投げ上げ〕位置 y = v0t - (1/2)gt2
〔問題〕
地上10.0mの場所から小球Aを静かに落下させると同時に、地上から小球Bを初速度10.0m/sで鉛直上向きに投射したとする。2つの小球はAが地上に落下するまでにすれ違った。
このとき、2つの小球が同じ高さになるまでの時間 t[s] と、その高さ h[m] を求めなさい。
なお、重力加速度の大きさを9.8m/s2とし、鉛直上向きを正とする。
落下運動練習問題1

〔解説〕
落下運動練習問題2
図のように、t[s]後にすれ違うとしたときに、
Aが落下する距離を y1[m]、Bが上がってくる距離を y2[m] とします。

Aは「静かに落下させる」とあるので、自由落下させるということです。

自由落下の公式より、
y1 = (1/2)gt2
y1 =(1/2)・9.8・t2…①

Bは「初速度10.0m/sで鉛直上向きに投射した」とあるので、「鉛直投げ上げ」の公式を使います。

鉛直投げ上げの公式より、
y2 = v0t - (1/2)gt2
y2 = 10.0・t - (1/2)・9.8・t2…②

また、y1 + y2 = 10.0…③

①、②を③に代入すると
(1/2)・9.8・t2 + 10.0・t - (1/2)・9.8・t2 = 10.0
10.0t = 10.0 より、
t = 1.0[s]

これを②に代入して
y2 = 10.0・1.0 - (1/2)・9.8・12
y2 = 10.0 - 4.9 = 5.1[m]

よって、
h = 5.1[m]

<まとめ>
・問題文から、「落下」「投げ上げ」の条件をしっかり読み取る
・〔自由落下〕落下距離 y = (1/2)gt2
・〔鉛直投げ上げ〕位置 y = v0t - (1/2)gt2

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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