高校英文法:不定詞の副詞的用法[程度]

<例文>
This book is easy to read.
「この本は読むのが簡単だ」

<ポイント>
・名詞以外を修飾する不定詞は副詞的用法
・不定詞の副詞的用法には5つ意味がある
・程度を表す副詞的用法は「〜するには」と訳される

【 不定詞の概要 】
不定詞とは to + 動詞の原形 で、英文中で 名詞形容詞副詞 の働きをします。

[ 名詞的用法 ]
To get enough sleep is important.
「十分に睡眠をとることは重要です」

( 形容詞的用法 )
I have friends to help me.
「私には助けてくれる友達がいます」

< 副詞的用法 >
I got up early to catch the first train.
「始発に乗るために早起きをしました」

【 不定詞の副詞的用法 】
不定詞の副詞的用法は、
①[目的]「〜するために」
②[感情の原因]「〜して」
③[判断の根拠]「〜するなんて」
④[結果]「(そして)〜する」
⑤[程度]「〜するには」

今回は不定詞の副詞的用法[程度]を取り上げます。

副詞的用法の意味判断は、to do ~ 以外の英語に注目しましょう。
程度を表している場合は、難易度を表す形容詞 + to do という形で使われます。

This book is easy to read. は easy難易度を表す形容詞 であり、それと一緒に to read が使われているので、[程度]と判断ができます。

副詞的用法[程度]には注意すべきルールがあります。それは 主語の名詞 to doV-O 関係 があるというルールです。
主語の This bookto read「この本を読む」 という V-O 関係 があります。
つまり、主語の名詞to do後ろに戻せる ということです。
 
< 難易度を表す形容詞 >
easy
difficult
hard
tough
impossible
dangerous

 
難易度を表す形容詞 のところに 快適・不快を表す形容詞 も使うことができます。
< 快適・不快を表す形容詞 >
pleasant
comfortable
unpleasant
uncomfortable

 

<その他の例文>
This window is difficult to open.
「この窓は開けにくい」

This street is dangerous to walk along at night.
「この道は夜に歩くのは危険だ」

<補足>
This book is easy to read. は形式主語を使って It is easy to read this book. と表すこともできます。

では、次の文は形式主語でしょうか?
It is difficult to control.

It is ~ to do という形 = 形式主語構文 だと暗記している人は間違えてしまいます。
注目すべき点は to control の目的語がないところです。to control の後ろに 主語の It を戻すことができます。つまり to control it にすることができるわけです。するとこの英文は difficult to control は 副詞的用法[程度]だと判断ができ、It は 前の名詞を表す代名詞 だと判断できます。形式主語ではないので注意しましょう。

<まとめ>
・名詞以外を修飾する不定詞は副詞的用法
・不定詞の副詞的用法には5つ意味がある
・程度を表す副詞的用法は「〜するには」と訳される
・難易度を表す形容詞 + to do の形で使われることが多い

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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