高校英文法:補語になる分詞

<例文>
He remained standing there in the rain.
「彼は雨の中そこに立ったままだった」

<ポイント>
・分詞には 現在分詞 doing と 過去分詞 done がある
・分詞は形容詞の働きをするので補語になれる

分詞は 形容詞 の働きをするので、① 名詞を修飾する② 補語になる という2つの使い方ができます。さらに分詞は 現在分詞 doing過去分詞 done の2つの形があります。

補語( C )を含む文型は 第2文型[SVC]第5文型[SVOC] があるので、それぞれ分けて説明します。

< 第2文型で使われる分詞 >
He remained standing there in the rain.
「彼は雨の中そこに立ったままだった」

この例文では、現在分詞の standing が S remain C「 S は C のままだ 」の C の位置で使われています。S + V + doing の形には、[ S が 〜している ] という関係が含まれています。

He sat surrounded by his dogs.
「彼は犬に囲まれて座っていた」

この例文では、過去分詞の surrounded が S sit C「 S は C の状態で座る 」の C の位置で使われています。S + V + done の形には、[ S が 〜される ] という関係が含まれています。

< 第5文型で使われる分詞 >
I found him reading a book.
「私は彼が本を読んでいるのを見つけた」

この例文では、現在分詞の reading が S find O C「 O が C であるのを見つける 」の C の位置で使われています。S + V + O + doing の形には、[ O が 〜している ] という関係が含まれています。

He kept his dog tied to the gate.
「彼は犬を門につないでおいた」

この例文では、過去分詞の tied が S keep O C「 O を C のままにする 」の C の位置で使われています。S + V + O + done の形には、[ O が 〜される ] という関係が含まれています。

<その他の例文>
He sat reading a magazine.
「彼は雑誌を読みながら座っていた」

I heard my name called.
「私は名前が呼ばれるのが聞こえた」

<補足>
「 O を待たせる 」という表現には注意が必要です。
keep + O + waiting になるのか、keep + O + waited になるのか考えてみましょう。

上の解説では、
[ O が待っている ]と考えるなら keep + O + waiting
[ O が待たされる ]と考えるなら keep + O + waited
になります。

しかし、「 O を待たせる 」keep + O + waiting で表します。
なぜなら wait という動詞は 自動詞 なので「〜される」という受け身の関係をつくることができない動詞だからです。日本語から考えると keep + O + waited が正しく思えますが、wait という動詞の使い方から考えると間違いだとわかるので、しっかり理解しておきましょう。

She kept me waiting for an hour.
「彼女は1時間私を待たせた」

<まとめ>
・分詞には 現在分詞 doing と 過去分詞 done がある
・分詞は形容詞の働きをするので補語になれる
・第2文型 SVC の C に分詞が使える
・第5文型 SVOC の C に分詞が使える

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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