※ この記事は、教科書の内容を一通りは終わっている人向けです。
みなさんはきちんと予習をしていますか?復習はなんとかできているけれど、予習まではできていないといったことはないですか?復習は何よりも重要ですが、予習も成績を伸ばす上では必ずしなければなりません。僕の経験上、最終的に成績が伸びる生徒、志望校に合格する生徒はやはり予習はきちんとしています。ここでは予習の重要性を伝えようと思います。
<毎日が試験日>
自分は今どれくらいの力が身に付いているのだろうかと思ったとき、一番簡単に分かる方法は模試を受けることです。結果が返って来ると、全国や学校、または志望校別で自分がどの位置にいるのかが数値で分かります。ですが、模試は年間でもそんなに多くは受ける機会がありません。
しかし、模試を受けなくたって自分の力は測れます。結局、解いたことのない問題を解いてみれば、できる問題とできない問題がでてきますよね?つまり解いたことのない問題を解く一番良いきっかけが授業の予習なんです。別に予習の段階で全ての問題を正解する必要は全くないのです。予習の段階で今の実力を自分で確認することが予習をする目的なのです。
<授業で集中するべきポイントが分かる>
予習に何時間もかかってしまって、復習する時間がなくなってしまっては本末転倒です。先ほども述べましたが、予習の段階で全て正解を出そうなんてことはしなくてよいのです。分からない問題は分からないとある意味割り切ってしまいましょう。そしてその問題こそ「授業で集中するポイント」となるのです。
学校や塾によって授業の時間は様々ですが、授業中ずっと集中するなんてことは無理です。10~15分の間集中できれば上出来です。この貴重な集中できる時間を、自分の分からなかった問題の解説に合わせることができれば一番授業を効率的に受けることができるわけです。
授業をしていると先生側は集中している生徒と集中していない生徒は一目でわかります。そして、勉強ができない生徒は基本的に大事な部分で集中していません。それは「何が大事なのか」分かっていないからです。要するに予習していないということです。
今まで予習なんてしたことがない人は、最低でも授業でやる範囲に目を通すくらいのことはやりましょう。授業の前に教科書やテキストを見る習慣がついてきたら、きちんと問題を解くことまで行いましょう。
<復習の効率が飛躍的に上がる>
予習の段階で分からない所を認識していれば、復習ではその部分を中心に復習をすればよいのです。授業の復習をする際に、何から何まで全て復習する必要はありません。分かっていることは軽く確認する程度でいいのです。漠然と復習していたら1時間も2時間もかかってしまうかもしれませんが、復習すべきところが分かっていれば30分で済むかもしれない。限られた時間の中で、予習をし、授業を受け、復習をしなければならないので、あまりにも無駄な時間を使うのはよくありません。「予習→授業→復習」というサイクルの効率を少しでも上げるために、予習は欠かせません。
実際、成績に応じて予習と復習の割合は変わります。年間を通じて常に予習と復習の割合が同じなんてことはないです。勉強を始めたばかりの人、偏差値が50に満たない人は「予習1:復習9」の割合で勉強しましょう。授業によっては「予習0:復習10」になる場合もあります。そして成績が上がるにつれて「予習5:復習5」になり、最終的には「予習8:復習2」くらいの割合になることが理想です。自分の力に合った予習・復習をして授業に臨むようにしてください。