He gave her a ring.
「彼は彼女に指輪をあげた」
<ポイント>
・第4文型は S + V + O1 + O2 で成り立っている英文
・第4文型は V の後ろに 名詞が2つ並ぶ。
・第4文型の基本的意味は「 O1 に O2 を与える・伝える 」
まずは文型を理解する上で大事なことを説明します。
1つの英文は、S[主語], V[述語動詞], O[目的語], C[補語], M[修飾語]という5つの記号から成り立っています。
そして、この5つの記号のうち、S, V, O, C のことを 文の主要素 と呼び、この4つの記号から作られる文をグループ分けしたものを 文型 と呼んでいます。
M[修飾語]は文型を判断する上では必要のない要素になります。
M になるものは主に 副詞 と 前置詞 + 名詞 なので、この2つ以外の単語たちを S, V, O, C のどの記号になるかを判断できれば、文型がわかるようになります。
S, V, O, C になる品詞にはルールがあるので、覚えておきましょう。
S[主語]になれる品詞 : 名詞
V[述語動詞]になれる品詞 : 動詞
O[目的語]になれる品詞 : 名詞
C[補語]になれる品詞 : 形容詞 か 名詞
以上のことを理解して、各文型を理解していきましょう。
第4文型は S + V + O1 + O2 で、 V の後ろに 名詞が2つ並びます。
S + V + 名詞1 + 名詞2 という語順になっていて、[ 名詞1 ≠ 名詞2 ]という関係があれば、第4文型と判断できます。
He gave her a ring.は、He が S[主語]で、gave が V[述語動詞]。her[名詞1] と a ring[名詞2]は[ her ≠ a ring ]の関係なので、her が O1 で a ring が O2 となっています。
第4文型の訳は 「 O1 に O2 を与える・伝える 」 となることが多いです。
つまり「 与える・伝える 」という意味を持っている動詞は第4文型をつくれる可能性が高い動詞です。
< 第4文型をつくれる動詞 >
give / send / show / teach / lend / tell
buy / make / cook / find / get
第4文型をつくれる動詞の多くはは、ほぼ同じ意味で第3文型に書き換えることができます。
第3文型に書き換えるパターンは主に2つあります。
① S + V + O1 + O2 → S + V + O2 to O1
このパターンで使える動詞は give / send / show / teach / lend / tell などがあります。
「私はジョンにその本をあげた」
I gave John the book. → I gave the book to John.
② S + V + O1 + O2 → S + V + O2 for O1
このパターンで使える動詞は buy / make / cook / find / get などがあります。
「私はジョンにその本を買ってあげた」
I bought John the book. → I bought the book for John.
I showed her the picture.
「私は彼女にその写真を見せた」
Please tell me your address.
「あなたの住所を教えてください。」
第4文型の訳は「 O1 に O2 を与える・伝える 」という訳になることが多いですが、使われる動詞によっては「 O1 から O2 を奪う」「 O1 に O2 を与えない」 という意味になることがあります。
・cost + O1 + O2 「 O1 に O2(お金・命など)を代価として払わせる」
・save + O1 + O2 「 O1 に O2(時間・お金・苦労など)を省いてやる」
・spare + O1 + O2 「 O1 に O2(苦労・迷惑など)をかけないようにする」
The meal cost us 50 dollars.
「その食事は私たちから50ドルを払わせた」→「私たちはその食事に50ドル払った」
・第4文型は S + V + O1 + O2 で成り立っている英文
・第4文型は V の後ろに 名詞が2つ並ぶ。
・第4文型の基本的意味は「 O1 に O2 を与える・伝える 」
・第4文型の動詞の多くは S + V + O2 to O1 か S + V + O2 for O1 に書き換えられる
・第4文型をつくる動詞の中には「 O1 から O2 を奪う」「 O1 に O2 を与えない」という意味になるものもある
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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