高校英文法:文頭否定語による倒置

<例文>
Never have I seen such a beautiful sight.
「そんなきれいな景色を見たことがありません」

<ポイント>
・文頭に副詞の否定語句がくると、否定の意味合いが強調される
・文頭に副詞の否定語句がくると、主節の文が疑問文の語順になる
・文頭にくる否定語句は never / little などである

英語は文頭に 副詞の否定語句 を置くと、否定の意味合いが強調 されます。

I have never seen such a beautiful sight.
この英文は 否定語 never を使ったふつうの語順の英文です。
この never の意味合いを強調するために 文頭 に移動させることができます。

Never have I seen such a beautiful sight.

そして、文頭に否定語句がくると、主節の文が 疑問文 の語順になります。

I have seen such a beautiful sight は 現在完了形 を用いた英文なので、疑問文の語順になると、have I seen such a beautiful sight となるので、Never have I seen such a beautiful sight. という英文が完成します。

never と同じように 文頭に使える否定語は以下のものがあります。
little「ほとんど〜ない」
hardly「ほとんど〜ない」
scarcely「ほとんど〜ない」
rarely「めったに〜ない」
seldom「めったに〜ない」

<その他の例文>
Never have I heard such a moving story.
「こんな感動的な話をこれまで一度も聞いたことがない」

Little did I dream that he told a lie.
「彼がうそをつくなんて夢にも思わなかった」

<補足>
文頭にくる否定語には 句 や 節 になる場合もあります。
Not + 前置詞 + 名詞 + 疑問文の語順
前置詞 + no + 名詞 + 疑問文の語順
Only + 接続詞 S’ + V’ 〜 + 疑問文の語順

Never in my life have I told a lie.
「人生において一度もうそをついたことがない」

Only when I left school did I realize the importance of study.
「学校を卒業して初めて勉強の重要さに気づいた」

<まとめ>
・文頭に副詞の否定語句がくると、否定の意味合いが強調される
・文頭に副詞の否定語句がくると、主節の文が疑問文の語順になる
・文頭にくる否定語句は never / little などである
・文頭には否定語を含む句や節がくることもある

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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