高校英文法:所有格の関係代名詞 whose

<例文>
He was reading the book whose cover was red.
「彼は、カバーが赤色である本(赤色のカバーの本)を読んでいた」

<ポイント>
・whose は『人』『人以外』どちらの先行詞にも使える
・先行詞(A)と 直後の名詞(B)の間には『AのB』という関係がある
・所有格の関係代名詞 whose は省略できない

関係代名詞のカタマリは前の名詞(先行詞)を後ろから修飾し、whose の場合は『先行詞が持っているモノ』に関して補足説明するものです。
He was reading the book whose cover was red. は、whose cover was red が the book(先行詞)を後ろから修飾して「カバーが赤色である本(赤色のカバーの本)」と訳します。きれいに訳す際には「の」が用いられることも多いです(赤色のカバー『の』本)。

所有格の関係代名詞 whose の特徴は次の通りです。

① whose は『人』『人以外』どちらの先行詞にも使える
the book whose cover was red の先行詞は the book で、『人以外』を表す名詞になっています。
a friend whose father is a professional soccer player「お父さんがプロサッカー選手の友達」であれば、先行詞は a friend で『人』を表す名詞になっています。

② whose は先行詞と直後の名詞の間に『先行詞の名詞』という関係がある
the book whose cover was red の 先行詞 the book と 直後の名詞 cover の間には『その本のカバー』というように、『AのB』という関係があります。

③ 所有格の関係代名詞 whose は省略できない
the book whose cover was red の whose は省略することができません。さらに所有格の関係代名詞は that に置き換えることもできません

<その他の例文>
I have a friend whose sister is a nurse.
「私は姉が看護師をしている友達がいます」

The building whose roof is green is our school.
「屋根が緑の建物が私たちの学校です」

<補足①>
所有格の関係代名詞 whoseは次のように書き換えることができます。
先行詞 + whose 名詞
=先行詞 + the 名詞 of whom / 先行詞 + the 名詞 of which
(先行詞が『人』なら of whom に、先行詞が『人以外』なら of which になります)

the book whose cover was red.
=the book the cover of which was red.

<補足②>
先行詞を修飾する関係代名詞のカタマリは形容詞節に該当します。
・形容詞は名詞を修飾するはたらき
とは S + V を含む2語以上のカタマリ
のことですので、つまり「先行詞の名詞を2語以上(の文の形式)で修飾」しているという話です。

※ the book whose cover was red の場合、「本は本でも、『表紙が赤い』その本」

<まとめ>
・whose は『人』『人以外』どちらの先行詞にも使える
・先行詞(A)と 直後の名詞(B)の間には『AのB』という関係がある
・所有格の関係代名詞 whose は省略できない

・所有格の関係代名詞 whose は that に置き換えることができない
・『人』先行詞 + whose 名詞 = 先行詞 + the 名詞 of whom
・『人以外』先行詞 + whose 名詞 = 先行詞 + the 名詞 of which

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています