高校英文法:目的格の関係代名詞 which

<例文>
The car which I want to get is eco-friendly.
「私が欲しい車は環境に優しいです」

<ポイント>
・人以外を表す先行詞を修飾する(どういうモノなのかを説明)
・which の後ろは目的語がない不完全文が続く
・目的格の関係代名詞 which は省略できる

関係代名詞のカタマリは、前の名詞(先行詞)を後ろから修飾し、which の場合はどういうモノなのかを補足説明するものです。
The car which I want to get is eco-friendly は、which I want to get が The car(先行詞)を後ろから修飾して「私が欲しい車」と訳します。関係代名詞 which 自体は訳す際、日本語に現れません。
(「人以外・主格」の場合はこちら。「人・目的格」の場合はこちら

目的格の関係代名詞 which の特徴は次の通りです。

① 先行詞は『人以外』を表す名詞
The car which I want to get の先行詞は The carで『人以外』を表す名詞 になっています。

② which の後ろには『目的語がない不完全文』が続く
The car which I want to get の which の後ろには I want to get という、get の『目的語』がない文 が続いています。
(不完全文とは五文型(SV, SVC, SVO, SVOO, SVOC)のいずれかの形式を満たしていないもの。詳しくはこちら

関係代名詞 which の後ろに『目的語がない不完全文』が続く理由は以下の通りです。

関係代名詞は前にある名詞(先行詞)を文を使って修飾する(詳しく説明する)働きをします。
The car「車」に対して I want to get it.「私はそれが欲しい」という文を使って修飾する場合、
先行詞 The car を表している it が 関係代名詞 which に変わり、which I want to get となります。

I want to get it. の 目的語 it目的格の関係代名詞 which に変わっているわけなので、目的格の関係代名詞 which の後ろには『目的語がない不完全文』が続くわけです。
( 正確に言えば 目的語がないのではなくて、which が 目的語 です )

③ 目的語の関係代名詞は省略できる(ふつう省略される)
The car which I want to get の which が省略されると、The car I want to get となります。
The car I want to get のように『 名詞 + SV 』という語順があると 名詞の直後に目的格の関係代名詞が省略されている と考えましょう。

<その他の例文>
This is the bag which I bought yesterday.
「これは私が昨日買ったかばんです」

This is the book which I’ve wanted to read for a long time.
「これは私がずっと読みたいと思っていた本です」

<補足①>
目的格の関係代名詞 は that で表すこともできます。
The car which I want to get
=The car that I want to get
<補足②>
先行詞を修飾する関係代名詞のカタマリは形容詞節に該当します。
・形容詞は名詞を修飾するはたらき
とは S + V を含む2語以上のカタマリ
のことですので、つまり「先行詞の名詞を2語以上(の文の形式)で修飾」しているという話です。

※ the car which I want to get の場合、「車は車でも、『私が欲しい』その車」

<まとめ>
・人以外を表す先行詞を修飾する(どういうモノなのかを説明)
・which の後ろは目的語がない不完全文が続く
・目的格の関係代名詞 which は省略できる

・目的格の関係代名詞 which は that に置き換えることもできる

 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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