大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
 
【 even if 】
even if SV ~ は 「仮に〜だとしても」「たとえ〜だとしても」 を意味する 接続詞 です。
 
Even if it rains tomorrow, I will go to the movies.
(仮に明日雨が降っても、映画を見に行くつもりです)
 
【 even though 】
even though SV ~ は 「実際〜だとしても」「たとえ〜であるとしても」 を意味する 接続詞 です。
 
Even though you are my friend, I cannot help you.
(実際あなたは私の友達だとしても、あなたを手助けすることはできない)
 
< even if と even though の違い >
even if SV ~ は 仮定 を表す文 と使います。
even if it rains tomorrow は it rains tomorrow が 仮定 になっています。
 
even though SV ~ は 事実 を表す文 と使います。
even though you are my friend は you are my friend が 事実 になっています。
 
つまり、even if か even though かを選ぶ問題が出てきたら、内容をきちんと把握して、使い分けるようにしましょう。
 
これを踏まえて、次の問題を見てください。

《解くpoint》
even if か even though か
 
空所の後ろには they are homeless と S V ~ が続いているので、空所には 接続詞 が入るとわかります。よって、選択肢の接続詞は 3. even if か 4. even though の２つなので、このどちらかが入ります。
 
内容面を考えると they are homeless「すべての人が住む家がない」というのは、さすがに 事実 ではなく 仮定 の内容なので、3. even if が正解になります。
 
Everyone should be treated with respect, even if they are homeless.
(仮に住む家がなくても、すべての人は敬意を持って扱われるべきである)