大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 独立分詞構文 】
独立分詞構文 とは、意味上の主語 がある分詞構文のことです。
分詞構文の意味上の主語について基本ルールを確認しておきましょう。
① 分詞構文の主語 は 主節の主語 と同じ
Jogging around in my neighborhood, I ran into my teacher.
(近所をジョギングしていると、先生に偶然会った)
分詞構文の Jogging の主語は、主節の主語 I です。
このように、分詞構文の意味上の主語 は 主節の主語 と同じ というのが基本ルールです。
② 分詞構文の主語 は 前にある名詞
It being Sunday, our school was closed.
(日曜日だったので、学校は閉まっていた)
分詞構文 being の 主語 は、「私たちの学校が日曜日」とはならないので、主節の主語 our school ではないです。
つまり、分詞構文の意味上の主語 は 主節の主語 ではない場合、分詞構文の意味上の主語 になる 名詞 を、分詞構文の前に置く というルールがあります。
よって、It being Sunday と It が 分詞構文の意味上の主語 になります。
これを踏まえて、次の問題を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
The sun ( ), we stayed there for the night.
1. had set
2. having set
3. being set
4. has set
《解くpoint》
独立分詞構文
1. had set と 4. has set は間違い選択肢です。
理由は 1 と 4 は、接続詞 S+V ~, S+V … と英文に 接続詞 がないといけないからです。
選択肢は 2. having set と 3. being set に絞られます。よって、この問題は The sun という 意味上の主語 がある 分詞構文 の問題だと判断できます。
意味上の主語の名詞 と 「〜が …する」 → doing か having done
意味上の主語の名詞 と 「〜を …する」 → done か having been done
The sun「太陽」 と set「沈む」 は 「太陽 が 沈む」なので、2. having set が正解選択肢です。
The sun having set, we stayed there for the night.
(太陽が沈んだので、私たちは一晩そこに滞在した)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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