大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 it is ~ for A to do … 】
it is ~ for A to do … は 「Aが…することは〜だ・…することはAにとって〜だ」 を意味する 形式主語構文 です。
for A は 不定詞 to do … の 意味上の主語 を表しています。
It was difficult for me to speak French.
(フランス語を話すことは私にとって難しかった)
【 it is ~ of A to do … 】
it is ~ of A to do … は 「…するなんてAは〜だ」 を意味します。
不定詞 to do … は [判断の根拠]「…するなんて」 を意味する 不定詞の副詞的用法 です。
この構文のポイントは it is の後ろに 人の性質を表す形容詞 がきます。
< 人の性質を表す形容詞 >
kind「優しい」・ nice「親切な」・ careless「不注意な」・ foolish「愚かな」
stupid「愚かな」・thoughtful「思いやりのある」・ wise「賢明な」など
It was nice of you to write me a letter.
(私に手紙を書いてくれるなんて、あなたは親切でした)
it is ~ for A to do … と it is ~ of A to do … の違いは、[ A は 〜 だ] 関係があるかどうかです。
①[ A は 〜 だ ]関係が ある → it is ~ of A to do …
②[ A は 〜 だ ]関係が ない → it is ~ for A to do …
これを踏まえて、次の問題を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
It’s so nice ( ) you to invite me to your party.
1. at
2. for
3. of
4. on
《解くpoint》
① it is ~ for A to do … と it is ~ of A to do …
問題文の形が it is ~ ( ) A to do … の形になっていることに注目しましょう。
nice「親切な」 と 人の性質を表す形容詞 があり、[ あなたは親切だ ] 関係があるので、3. of が正解になります。
It’s so nice of you to invite me to your party.
(私をパーティーに招待してくれるなんて、あなたはとても親切ですね)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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