大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 「敏感な」「分別のある」 】
sense を使った形容詞には、sensitive・sensible・senseless があります。綴りが似ている単語なので、意味の違いをきちんと覚えていきましょう。
① sensitive
sensitive は「敏感な、影響を受けやすい」 を意味します。
sense「感覚」+ ive「の性質をもつ」なので、「敏感な、影響を受けやすい」という意味です。
sensitive skin
(敏感な肌)
② sensible
sensible は「分別のある、賢明な」 を意味します。
sense「判断力」+ ible「される、できる」なので、「物事の良し悪しを判断できる」となり、「分別のある、賢明な」という意味です。
a sensible person
(分別のある人)
③ senseless
senseless は「無意味な、良識がない」 を意味します。
sense「意味、判断力」+ less「ない」なので、「無意味な、良識がない」という意味です。
a senseless man.
(良識のない人)
これを踏まえて、次の問題を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
She is so ( ) that she can be easily moved by anything sad or delightful.
1. sensible
2. sensitive
3. sensual
4. senseless
《解くpoint》
似た綴りの形容詞
空所の前後に注目すると so 形容詞 that SV …「あまりにも〜なので…」があるので、that から後ろの英文がヒントになります。「彼女は悲しいことや嬉しいことにすぐに感動する」とあるので、空所には「敏感な、影響を受けやすい」を意味する 2. sensitive が正解になります。
1. sensible「分別がある」、3. sensual「好色な」、4. senseless「無意味な」は文脈に合わないので、全て間違い選択肢になります。
She is so sensitive that she can be easily moved by anything sad or delightful.
(彼女はあまりにも敏感なので、悲しいことや嬉しいことにすぐに感動する)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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