大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 「価値がある」「価値がない」 】
value を使った形容詞には、valuable・invaluable・valueless があります。綴りが似ている単語なので、意味の違いをきちんと覚えていきましょう。
① valuable
valuable は「高価な、価値のある、貴重な」 を意味します。
a valuable ring
(高価な指輪)
your valuable time
(あなたの貴重な時間)
② invaluable
invaluable は「かなり貴重な、かけがえのない」 を意味します。invaluable は 否定を意味する接頭辞 in + valuable なので、「価値、値段をつけることができないくらい」から「かなり貴重な、かけがえのない」という意味になっています。
invaluable experience
(かなり貴重な経験)
③ valueless
valueless は「価値がない、つまらない」 を意味します。
valueless は value「価値」+ less「ない」 なので、「価値がない」という意味です。
The discovery is valueless.
(その発見は価値がない)
これを踏まえて、次の問題を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
I found the diamond ring was an imitation. It is ( ).
1. costly
2. valueless
3. valuable
4. invaluable
《解くpoint》
似た綴りの形容詞
「そのダイアモンドの指輪は偽物だとわかった」とあるので、空所には「価値がない」 を意味する 2. valueless が入ります。
1. costly「高価な」、3. valuable「高価な」、4. invaluable「かなり貴重な」は文脈に合わないので全て間違い選択肢になります。
I found the diamond ring was an imitation. It is valueless.
(そのダイアモンドの指輪は偽物だとわかった。その指輪は価値がありません)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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