大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 no less ~ than 】
A whale is no less a mammal than a horse is.
(馬が哺乳類であるのと同様にクジラは哺乳類である)
no less ~ than … は 「…であるのと同様〜だ」 という意味です。この英語の仕組みをこれから解説していきます。
① no + 比較級 + than
比較級の直前にある no は 差 を表しています。no + 比較級 は 「差がない」 つまり 「同じだ」 となります。よって、「同様に」 という訳が出てくるわけです。
② than …
比べる相手 には 当たり前のこと を使います。上の例文では「馬が哺乳類だ」というのは 当たり前のこと ですよね。
まとめると、
A whale is no less a mammal than a horse is.
「クジラは哺乳類だ」と「馬が哺乳類だ」は 同程度 で 当たり前 だ、という内容なので、「馬が哺乳類であるのと同様にクジラは哺乳類である」と訳せます。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
He is ( ) diligent than his elder sister.
1. most of
2. no less
3. more or less
4. the least
《解くpoint》
① no less ~ than …
空所の後ろに than があるので 比較級 が使われている 2. no less が正解選択肢になります。3. more or less「多かれ少なかれ」は than とは一緒に使いません。
He is no less diligent than his elder sister.
(彼の姉と同様に彼は勤勉である)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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