大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 not so much A as B 】
He is not so much a journalist as a novelist.
(彼はジャーナリストというより小説家である)
not so much A as B は「 A というより B 」 という意味です。
覚えている場合もあると思いますが、仕組みを解説していきます。
これは 原級 as ~ as の否定文です。否定文では1つ目の as は so に変わることができます。よって not as much A as B → not so much A as B となっているわけです。
また、比べる内容は 1つ目のas [so] の直後にある形容詞・副詞 なので、not so much A as B は much[程度] 比べをしています。
さらに not as [so] ~ as は [ A < B ] という関係があるので、not so much A as B は 「 A ではなく B 」 となります。
まとめると
S is not so much A as B は
A と B の much[程度] を比べていて、「 S は A ではなく B だ」 という関係をもっている表現です。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
He was ( ) upset as astonished.
1. not only
2. more
3. as many
4. not so much
《解くpoint》
① not so much A as B
空所の後ろに as があり、過去分詞 の upset「怒っている」 と astonished「驚いた」 を比べている英文である。
He was not so much upset as astonished.「彼は怒っているというより驚いていた」となる 4 が正解選択肢になります。
1. not only は not only A but also B「 A だけでなく B も」と使うので間違いになります。
2. more は空所の後ろ as があるので間違いになります。He was more upset than astonished. であれば正解になります。
3. as many は many の直後に可算名詞の複数形がないので間違いになります。
He was not so much upset as astonished.
(彼は怒っているというより驚いていた)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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