大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 as 形容詞・副詞 as 】
「同じくらい〜」 を表す as ~ as は語順が重要です。ルールを覚えて正しい語順を理解していきましょう。
① 1つ目の as は 比べる内容の 形容詞 か 副詞 の直前に置く
② 2つ目の as は 比べる相手の直前に置く
(1)「ディックはトムと同じくらい背が高い」
比べる内容「背が高い」tall の直前に1つ目の as を置きます。
比べる相手「トム」Tomの直前に2つ目の as を置きます。
Dick is as tall asTom.
(2)「彼は私と同じくらい本を持っている」
「同じくらいの本」という日本語から as books as としてしまうかもしれませんが、これは間違いです。
1つ目の as の直後には必ず 形容詞 か 副詞 を続けます。
本の 「多さ」 比べをしているので、as many books as とします。
比べる相手「私」の直前に2つ目の as を置きます。
He has as many books as I do.
(3)「あなたはお兄さんと同じくらい良い子です」
You are as a good boy as your brother. とすると間違いになります。
1つ目の as の直後には必ず 形容詞 か 副詞 が続くので、
You are as good a boy as your brother. となります。
この as + 形容詞 a 名詞 + as は入試問題にもよく出題されるので注意しましょう。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
She is ( ) as he.
1. such intelligent scholar
2. so intelligent a scholar
3. as intelligent a scholar
4. as an intelligent scholar
《解くpoint》
① as ~ as の語順
空所の直後に as から「彼女は彼と同じくらい知的な学者です」となることがわかります。as ~ as が使われているのは 3 か 4 の選択肢になります。
3 と 4 の選択肢の違いは1つ目の as の直後に 形容詞 がある 3. as intelligent a scholar が正解になります。
1. such intelligent scholar は such が間違いになります。
2. so intelligent a scholar は問題文が否定文ではないので so ~ as は使えないので間違いになります。
4. as an intelligent scholar は as + 形容詞 a 名詞 as の語順になっていないので間違いになります。
She is as intelligent a scholar as he.
(彼女は彼と同じくらい知的な学者です)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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