大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 原級の否定文 】
比較の原級は as 形容詞・副詞 ~ as で表します。
Americans eat as much rice as Japanese.
(アメリカ人は日本人と同じくらい米を食べます)
これを否定文で not … as 形容詞・副詞 ~ asで表すと、
Americans do not eat as much rice as Japanese.
(アメリカ人は日本人ほど米を食べません)
このように A not … as 形容詞・副詞 ~ as B は「 A は B ほど 〜 ない」という意味になります。
さらに 原級は 否定文 で使うと 1つ目の as を so にすることができる ので、
Americans do not eat so much rice as Japanese.
(アメリカ人は日本人ほど米を食べません)
と表すことができます。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
The social system of bumblebees is not ( ) complex as that of honeybees.
1. very
2. much
3. more
4. so
《解くpoint》
① 原級の否定文は1つ目の as を so にできる
not ( ) complex as ~ となっているので「〜ほど複雑ではない」と 原級の否定文 になっていることに気付きます。
なので not as complex as ~ でも正解になるのですが、選択肢に as がないので、not so complex as ~ が正解になります。答えは 4 になります。
The social system of bumblebees is not so complex as that of honeybees.
(マルハナバチの社会体系は、ミツバチの社会体系ほど複雑ではありません)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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