大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 連鎖関係代名詞 】
まずは次の2つの英文を見て下さい。どちらが正しいでしょうか?
(1) The man who I though was my best friend deceived me.
(2) The man whom I though was my best friend deceived me.
I though に注目して (2) が正しいと思った人は注意が必要です。
関係代名詞の問題で大事なことは、先行詞 が 関係代名詞のカタマリのどの位置に戻せるか を考えることです。
上の英文は ( ( ) I thought was my best friend ) までが関係代名詞のカタマリで、先行詞 The man を修飾しています。先行詞 The man を 関係代名詞のカタマリに戻すとこうなります。
I though the man was my best friend.
では the man は S でしょうか? O でしょうか?
「その人は私の親友だと思った」なので S ですね。the man が S の位置に戻ったわけです。つまり I though was my best friend は S が欠けている不完全文 になります。
S が欠けている不完全文 が続いている場合は 主格の関係代名詞 を使うので who を使っている (1) の英文が正しいことになります。
The man who I though was my best friend deceived me.
(親友だと思っていた人が私をだました)
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
The tennis player ( ) I supposed would win the championship has lost in the second round.
1. which
2. of which
3. who
4. whom
《解くpoint》
① 先行詞を戻す
問題文は The tennis player が 先行詞 で、( ) I supposed would win the championship が 関係代名詞のカタマリ になります。
先行詞 The tennis player を 関係代名詞のカタマリ に戻すと、I supposed the tennis player would win the championship. になり、S の位置に先行詞が戻るので、主格の関係代名詞 3. who が正解選択肢になります。
1. which と 2. of which は先行詞が The tennis player と[人]なので間違いです。
4. whom は 目的格の関係代名詞 なので間違いです。
The tennis player who I supposed would win the championship has lost in the second round.
(優勝すると思っていたテニスプレーヤーが2回戦で敗退した)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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