【英文法】選択肢判別法:(60) 群動詞の受動態

大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
 
【 群動詞の受動態 】
受動態は 目的語 を 主語 の位置に移動さし、動詞 を be done の形にするものです。
今回のテーマは 動詞 に 群動詞 を使った受動態です。
 
speak to「〜に話しかける」 という 群動詞 を使った英文で説明します。
A foreigner spoke to me yesterday.
(昨日、外国人が私に話しかけてきた)
 
この英文を受動態にすると、
目的語の me を 主語の位置に移動させ、spoke to を be done の形にします。
I was spoken to
 
さらに 主語 に使われている A foreigner を by a foreigner にして後ろに移動させます。
I was spoken to by a foreigner yesterday.
(昨日、私は外国人に話しかけられた)
 
これで 群動詞を使った受動態 が完成しました。
注意点は to by と前置詞が2つ並ぶことです。最初は違和感があるかもしれませんが英語として問題はありませんので、この形に慣れていきましょう。
 
< 群動詞 >
A laugh at B 「Bを笑う」 → B be laughed at ( by A )
A speak to B 「Bに話しかける」 → B be spoken to ( by A )
A look after B 「Bを世話する」 → B be looked after ( by A )
A take care of B 「Bを世話する」 → B be taken care of ( by A )
A look up to B 「Bを尊敬する」 → B be looked up to ( by A )
A make fun of B 「Bをからかう」 → B be made fun of ( by A )
A speak well of B 「Bのことをよく言う」 → B be spoken well of ( by A )
A speak ill of B 「Bのことを悪く言う」 → B be spoken ill of ( by A )

 
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。

次の選択肢の違いを考えてみよう。
He is (  ) everyone.
1. looked up to by
2. looked up to
3. looked up
4. looking up to by

《解くpoint》
① 群動詞の受動態
選択肢には A look up to B「 A は B を尊敬している」 が使われており、その受動態 は B be looked up to by A になります。よって、1. looked up to by が正解選択肢になります。
 
2. looked up to は by が不足しているので間違いになります。
3. looked up は to by が不足しているので間違いになります。
4. looking up to by は 受動態になっていないので間違いになります。( 能動態 として考えても by が不要なので間違いです)
 
He is looked up to by everyone.
(彼はみんなに尊敬されています)
 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

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