大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 使役動詞 make 】
英語における 使役動詞 は make ・ have ・ let の3つです。
( get を 使役動詞 と思っている人が多いですが、get は 使役動詞 ではないので注意しましょう)
今回は 使役動詞 make を取り上げます。
使役動詞 make は主に次の2つの使い方があります。
make + O + 動詞の原形「 O に〜させる 」
O と 動詞の原形 には [ O が 〜する ] という関係があります。
He made his son go to the dentist.
(彼は息子を歯医者に行かせた)
make + O + done「 O を〜させる」
O と done には [ O が 〜される ] という関係があります。
Can you make yourself understood in English?
(英語で自分自身を理解させることができますか)
→ (英語で言いたいことを伝えることができますか)
make + O + done に関しては
make oneself understood「自分自身を理解させる」
make oneself heard「自分の言葉を相手に届かせる」
で使われることが多いので、この2つの表現を覚えておきましょう。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
His bread made him ( ) older by ten years.
1. look
2. looked
3. looking
4. to look
《解くpoint》
① 使役動詞 make
問題文は made him ( ) となっているので、空所には 動詞の原形 の 1. look か done の 2. looked のどちらかが入ります。
「彼が老けて見える」 と [ O が 〜する] という関係なので、1. look が正解になります。
使役動詞 make は make O to do や make O doing という形はとらないので、3. looking と 4. to look は間違い選択肢になります。
His bread made him look older by ten years.
(ヒゲが生えていたので、彼は10歳くらい老けて見えた)
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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