【英文法】選択肢判別法:(47) 否定を意味する代名詞

大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
 
【 否定を意味する代名詞 】
否定を意味する単語はたくさんあります。not, no, neither, none などです。意味は知っているけれど、品詞などルールはよく知らない単語たちかもしれないので、使い方をしっかり覚えていきましょう。
 
< not >
not副詞 です。なので 動詞 を否定するときに not が使われるわけですね。
 
< no >
no形容詞 です。no + 名詞 で使います。
I have no money with me.
(今お金がありません)
 
< neither >
neither① 副詞② 形容詞③ 副詞 の使い方があります。
① 副詞
neither A nor B「 A でも B でもない」 と使うことが多いです。
I neither knew nor saw him.
(私は彼のことを知らなかったし、見たこともなかった)
 
② 形容詞
neither + 名詞「どちらの〜も…ない」 と使います。
Neither answer is correct.
(どちらの答えも正しくありません)
neither + 名詞 が 主語 で使われた場合は 三人称単数扱い になります。
 
③ 代名詞
neither of 複数形「〜はどちらも…ない」 と使います。
Neither of my brothers is married.
(弟はどちらも結婚していません)
neither of の後ろには 複数形 がくるのに注意しましょう。
 
< none >
none代名詞 です。
no + 複数形「どれも・誰も〜ない」
no + 単数形「少しも〜ない
と使います。
I like none of these pictures.
(これらの写真はどれも好きではありません)
None of the advice is helpful.
(助言は少しも役に立たない)
 
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。

次の選択肢の違いを考えてみよう。
1. Not of her work
2. None of her work
3. No of her work
4. Neither of her work

《解くpoint》
① 否定を意味する単語
( ) of her work となっているので ( ) には 名詞・代名詞 がきます。
not と no はそれぞれ名詞ではないので、1. Not of her work と 3. No of her work は間違いになります。
 
Neither of の後ろには 複数形 がくるので、4. Neither of her work は間違いになります。
 
よって 2. None of her work が正解選択肢になります。
 

※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります

当サイト及びアプリは、上記の企業様のご協力、及び、広告収入により、無料で提供されています