大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【 使役動詞 have 】
英語における 使役動詞 は make ・ have ・ let の3つです。
( get を 使役動詞 と思っている人が多いですが、get は 使役動詞 ではないので注意しましょう)
今回は 使役動詞 have を取り上げます。
使役動詞 have は主に次の2つの使い方があります。
have + O + 動詞の原形「 O に〜してもらう・〜させる 」
Have him come here at five.
(彼を5時にここに来させなさい)
have + O + done「 O を〜してもらう」「 O が〜される」
I had my hair cut yesterday.
(私は昨日髪を切ってもらいました)
I had my wallet stolen.
(私は財布を盗まれた)
この2つの使い方の違いは次の通りです。
「 O が 〜する」 なら have + O + 動詞の原形
「 O が 〜される」 なら have + O + done
ちなみに、have + O + doing「 O に〜させたままにしておく」という使い方もありますが、出題頻度は低いです。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
1. I had my watch fix yesterday.
2. I had my watch to fix yesterday.
3. I had my watch fixed yesterday.
4. I had my watch fixing yesterday.
《解くpoint》
① 使役動詞 have
I had my watch ( fix ) yesterday. となっているので、O である my watch と fix「修理する」 の関係を考えましょう。
my watch と fix は「時計が修理される」という関係なので、I had my watch fixed yesterday. となっている 3 が正解選択肢となります。
1. I had my watch fix yesterday. は fix が間違っています。
2. I had my watch to fix yesterday. は to fix が間違っています。
4. I had my watch fixing yesterday. は fixing が間違っています。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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