大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【比較級の強調】
比較級の直前に much や still を置くことで、比較級を強調することができます。
(1) much + 比較級 ・ far + 比較級 ・ by far + 比較級「はるかに〜」
(2) still + 比較級 ・ even + 比較級「より一層〜」
(例)
This machine runs much more smoothly than that.
(この機械は、あの機械よりもはるかに滑らかに作動します)
これらが最低限覚えておいて欲しいものですが、これ以外にも a lot / a great deal / a little なども使えます。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
1. much nicer
2. more nicer
3. very nicer
4. many nicer
《解くpoint》
① 比較級の強調
比較級の強調には much は使えますが、very は使えないので、3. very nicer は間違い選択肢で、1. much nicer が正解選択肢になります。
注意したい選択肢は4. many nicer です。
比較級の強調で many が使えるのは次の場合です。
many + more 複数形「はるかに多くの〜」
(例)
He has many more books than I have.
(彼は私よりはるかに多くの本を持っています)
4. many nicer は many の後ろに more 複数形 が続いていないので、間違い選択肢になります。
2. more nicer は more の後ろに比較級が続かないので、間違い選択肢になります。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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