大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【助動詞+have done】
助動詞+have doneは、「過去のことに対しての現在の判断・推量」を表します。
(例)
There must have been a serious accident.
「重大な事故があったに違いない」
この英文は「重大な事故があった」という過去のことに対して、「違いない」という現在の判断を表しています。
【覚えておくべき[助動詞+have done]】
・must have done「〜したに違いない」
・cannot have done「〜したはずがない」
・may have done「〜したかもしれない」
・should have done ①「〜するべきだったのに」②「〜したはずだ」
・ought to have done ①「〜するべきだったのに」②「〜したはずだ」
・need not have done「〜する必要はなかったのに」
英文法問題の選択肢に、must do / must have doneのように[助動詞+do]と[助動詞+have done]がある場合は、意味からではなく、時制の観点で選択肢を考えましょう。[助動詞+have done]は過去を示す語句と一緒に使うのが基本です。
ちなみに、[助動詞+do]は未来もしくは現在のことを表しています。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
1. may go
2. may have gone
3. should go
4. should have gone
《解くpoint》
① 「助動詞+do」か「助動詞+have done」
1. may go「行くかもしれない」と3. should go「行くべきだ」は[助動詞+do]なので「未来」のことを表している。
2. may have gone「行ったかもしれない」と4. should have gone「行くべきだったのに」は[助動詞+have done]なので「過去」のことを表している。
問題文に「過去」を示す語句があれば、2か4
問題文に「過去」を示す語句がなければ1か3
② mayかshould
may「かもしれない」かshould「すべきだ」かは問題文の意味からどちらが正しいか判断しましょう。
[注意点]
このような助動詞が問われている問題の場合、すべての選択肢を意味から考える人が多いですが、それだと時間がかかってしまい、さらに間違ってしまうこと可能性が高くなるので注意しましょう。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
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