大学入試で出題される英文法問題は単元がランダムで出題されるため、自分で問われている単元を見極める力が要求されます。
問われている単元を見極めるポイントは「問題文の空所の位置」と「選択肢」です。ここでは「選択肢」の判別法を皆さんに身に付けてもらい、短時間で的確に英文法問題を解けるようになりましょう。
【自動詞と他動詞】
自動詞とは「目的語をとれない動詞」です。(目的語になるのは名詞です)
つまり、自動詞+名詞とはできず、自動詞+前置詞+名詞のように自動詞の後ろに名詞を置く場合は、間に前置詞が必要になります。
(例) walkは自動詞なので、walk the stationとできず、walk to the stationとなります。
他動詞とは「目的語をとる動詞」です。
よって、他動詞+名詞とすることができます。他動詞と名詞の間に前置詞を置く必要はありません。
(例) reach「に着く」は他動詞なので、reach the hotelとできます。reach to the hotelとすることはできません。
これを踏まえて、次の選択肢を見てください。
次の選択肢の違いを考えてみよう。
1. talks about
2. talk
3. discuss about
4. discuss
【talkかdiscussか】
talkは自動詞なので、後ろに名詞を続けることはできません。
「Aについて話す」とするならtalk about Aと、前置詞aboutが必要になるので、2. talkは間違えになります。
ただし、talkは次の他動詞としての使い方がある。
talk 人 into doing「人を説得して〜させる」
talk 人 out of doing「人を説得して〜させない」
よって、問題文の空所の後ろの形によっては2が正解になる可能性もあります。
discuss「〜について議論する」は他動詞なので、直後に前置詞を置く必要はありません。
よって3. discuss aboutは間違っています。
つまり、1. talks aboutか4. discussが正解の可能性が高くなります。
あとは、問題文の主語が「3人称単数形」であれば1が正解。主語が「3人称単数形以外」であれば4が正解になります。
※ 理解を優先するために、あえて大雑把に書いてある場合があります |
---|