〔質問〕 私は現在中学三年生(投稿当時)です。中高一貫校に通っているので、高校入試はないので最近、大学について考えるようになりました。私は京都大学に行きたいと思っています。文系で、史学科か文学部が理想です。私の年から入試制度がかわるので、学校もそれに応じた様々な取り組みを行っています。そこで質問なのですが、具体的にどのような入試制度に変わるのでしょうか? また、京大に行くために、今からしておいた方がいい事はありますか? 勉強は1日どのくらいしたらいいのでしょうか? |
〔回答〕 ※ こちらはあくまでもターンナップとしての見解ですので、他の方の意見等も参考にしながら判断するようにお願いします まず、入試制度に関して、大きなところでは「センター試験」(選択式のみ)が廃止されて「学力テスト」(記述式も含まれる)が導入されるということですが、京大志望者であればどっちみち記述式(つまり、自分で言いたいことを述べること)はできる必要がありますので、この点は特に気にする必要はないと思います。 少々、うがった見方としては、記述式の場合は「誰が採点するのか」「採点基準は均一を保てるのか」といった問題点が出てくると予想されます。ですので、「学力テスト」で課される内容はそれほど難解なものにはならないと思われます。 また、入試制度が変わるからと言って、高校生として学ぶ知識として、2次関数が無くなるとか、歴史の単語を知らなくていいとか、そういったことが起こるとは思えません。これらについてはふつうに従来型の学習スタイル(要は問題集を解くこと)で身につけていくべきことだと考えられます。 一方、大学別の入試は、雰囲気が変わってくる可能性が十分にあります(受験者数が限られるため、少人数でも解答を吟味できるため)。 特に文系ほど、論証というのが多岐にわたるため、そうした傾向は強くなると思います。 要約すれば「知識の量が重要なのではなく、それをいかに使いこなせるか」ということだと思います。 例えば、現在の歴史のテストでは、「この戦いの名前は何ですか?」みたいな感じの問いが多いですが(それも残るでしょうが)、今後は、「それを踏まえて、今後十年間に世界で起こることを予想し、それへの対応策を述べよ」みたいな感じのイメージではないかなと思います。 ※ 理系の場合は、化学や物理の法則などが変わるわけではないですので、入試内容が変わると言ってもそれほど大幅なものではないとは思います (ただ、「この技術の活かし方を考えろ」みたいなものは出るでしょうが) これらを踏まえて、今の段階からしておくべきことを整理すると、 ・詰め込むべきものは早く詰め込んでおく(従来型の入試のイメージ。学力テスト対策) ・自分の考えを、論理的に述べられるようにする ということが大事かなと思います。 1点目は議論のための土台です。これが無いことには何も語れませんので、それはそれで詰め込む必要はあります。 2点目については、普段から自分でいろいろ考える癖をつけてください。特に「なぜ?」というのを常に問いかけてみるというのがおすすめです。 また、自分の意見を述べるにしても、なんとなくで語るのは避けてください。きちんと、理由を伴う形で述べる、ということが大事です。 おそらくこのような感じだと思いますので、ぜひ参考にしてみてください |
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